3.132020
整備士の外国人技能実習生を迎えて 〜第4回:実習生と工場長へのインタビュー〜
第4回:実習生と工場長へのインタビュー
「仕事は楽しめていますか?」
「はい、とても楽しいです。神奈川石油販売株式会社は、働・き・や・す・いです。」
はっきりとした日本語で、清々しく言いきった技能実習生。
頼もしくもあり、満ち溢れたやる気がこちらにも直球で伝わってきて、その日の晴天にも匹敵する受け応えに眩しささえ感じました。
3ヶ月前は、言葉を探しながら話していた感もありました。たどたどしかった日本語も、今は芯のある声で、少しずつ自信も付いてきたように感じます。
当社では、将来を見据えた導入事例として外国人の方の研修制度を取り入れております。スタッフがきめ細やかなサポート体制を整え、外国人技能実習生へのOJTを行なっております。
実習生インタビュー
____Q : 「まずはお名前と、失礼ながらご年齢を教えてください。」
(Please tell us your name and age.)
(My name is Pablo.35 years old)
____Q : 「配属されてから、3ヶ月がたちました。具体的な仕事内容と、感想を教えてください。」
(You have been assigned for three months. Please tell us your specific work content and your impressions.)
(In a nutshell, my job is going well. It’s working. There is no problem working with Japanese people. I’m used to it.
The specific job contents are enriched because the work of the mechanic in general, from small to large, can be entrusted to me.)
____Q : 「それは良かったです。毎日充実されているようですね。仕事は楽しいですか?」
(It was good. It seems to be fulfilling every day. is your work fun?)
(Yes, it is very fun. Kanagawa Oil Sales Co., Ltd. is easy to work.)
____Q : 「職場はどのような雰囲気ですか?」
(What is your work environment like?)
(It’s okay. I really like the atmosphere of the workplace.)
____Q : 「日本で1番大変だったことは何ですか?」
(What was the hardest thing in Japan?)
(The work of the mechanic was smoothly adapted. The most difficult thing was learning a language. I want to do my best little by little.)
____Q : 「将来の夢は何ですか?母国のご家族にもメッセージをお願いします。」
(What is your dream for the future? Please leave a message for your family in your home country.)
(Is it a dream for the future? To my family in country.I will do eveything for the future of our familly.So I will work hard and be good to my company and myself.I love you to be care always and always pray. God bless you all.)
工場長インタビュー
この3ヶ月、同僚として、上司として、3人を温かく見守ってきた工場長へインタビューしました。
____Q : 「外国人技能実習生が配属されてから、3ヶ月がたちました。3名の様子について振り返りをお願いします。」
____A :「そうですね。この3ヶ月を振り返ると、彼ら3名が加わったことで、コミュニケーションを積極的に取るようになり、皆に笑顔が増えたと思います。」
____Q : 「3名の腕前はいかがですか?日本人もかなわないほどの実力があるとお聞きしましたが。」
____A :「はい、腕前はピカイチですね。1名がサウジアラビアに10年いて、もう1名は同じくサウジアラビアに3年。もう1名は、フィリピンで、日本車を輸入する会社で働いていました。フィリピンは、車もトラックも左ハンドルなのですが、そういった車の改造もされていたそうです。」
____Q : 「具体的には、どのような段階を踏んでステップアップを試みているのでしょうか。」
____A :「最初の1、2ヶ月で全体の流れを教えたら、即戦力ですし、ほぼ全て出来るようになってきました。今は、ほぼ全ての工程を任せています。あとは、日本ならではの車検の制度を教えたり、細かい仕様などについてはその都度丁寧に教えています。
ブレーキライニング交換も器用にこなします。具体的に言うと、タイヤをばらして、リーディングシュー、ホイールシリンダー、トレーディングシューなどの部品の交換を行い、新品の部品を組み付ける作業です。
アジャスターを使ってブレーキの調整も行うのですが、実習生とは言え、皆、慣れているので助かっています。このような基礎的な作業の他に、OJTを実践しながら、応用的な工程もどんどん任せています。
___Q : 「OJTは、どのような体制で行なっているのですか。」
____A :「班ごとに3名を配属し、それぞれに先輩社員がつくようにしています。きめ細やかな体制を作ることによって、実習生にとっても、どんどん新しいことを吸収していける環境になっています。」
____Q : 「彼らにとって、日本で一番大変だったことは何だと思いますか。」
____A :「やはり言葉の壁だと思います。あえて、日本語で話しかけたりして、専門用語を積極的に覚えてもらいました。1ヶ月に1回くらい、食事会なども設けて、色々な人と会話することで、日本語にも少しずつ慣れてもらっています。」
____Q : 「やはり、日本語を習得するのが、一番大変なのですね。お正月にはマラソン観戦にも一緒に行かれたそうで、実習生達は喜んでいました。語学トレーニングなどはされているのですか。」
____A :「はい。真面目な彼らですから、整備士の仕事の後に、自宅でYoutubeなどを利用して、語学トレーニングしているそうです。最初の頃と比べると、だいぶ上達しましたよ。」
____Q : 「定期的にミーティングも行なっているとお聞きしました。きめ細やかなOJTを行なっていますが、他社と比べてここはというアピールポイントがあったら教えてください。」
____A :「はい。フィリピンの派遣会社の人が来て、通訳さんを交えながら、月に1回ミーティングを行なっています。その時に、ヒアリングを行い、普段の業務では言う機会が無いような事も積極的に言ってもらうようにしています。」
____Q : 「最後になりますが、3年間という限られた時間の中で、日本でどのような体験をさせてあげたいですか。」
____A :「整備士として技術的な事を教えるだけでなく、日本の伝統的な良さも教えてあげたいです。日本の海や、日本ならではのお祭りなども体験させてあげたいですね。日本の桜も是非見せてあげたいなあと思っています。」
広報Nさんのお話
当社は、1963年に創業。長年培ってきた確かな技術力に自信があります。
大型自動車のトータルサポート(整備、修理、車検、鈑金、塗装、販売、部品取り扱い、保険)を主軸に、軽自動車など、個人のお客様向けサービスまで幅広く対応しています。
整備士としての仕事内容も、大型バスやトラック・特殊車両の整備など、多岐に渡ります。高い専門スキルを身につけられる為、今回の実習生制度にも多くの応募がありました。
彼らは、何事にも真剣に取り組んでいて、こちらも応援したくなります。これからも最大限サポートし、実りある3年間にしてもらいたいです。
さあ、これからますます整備士としての技術を習得していってください。是非彼らを応援してください。
※神奈川石油販売株式会社の日々の様子は、インスタにも掲載されております。是非ご覧ください。